Markは、家族とともに東京に移住したことをきっかけに、心身の健康のためにランニングを始めました。
ランニングによって、東京の様々な地域について知ることができ、移住で大変な時も精神を健全に保つことができました。このように、ランニングは私にとってとても重要なものとなっています。
彼がランニングが好きになったのも、彼が弊社の現在のクライアントであるアシックスに関心を持つようになったのも、東京への移住がきっかけでした。ランニングが好きだからこそ、彼は全てをランナーの視点から眺めることができます。それによって、業務の目標に向かってひたすら走っていくという姿勢が生まれたのです。
私はずっとマラソンを走ってみたいと思っていました。でも、実際に走れたのは、中間的な目標をいくつか立てたからです。プロジェクトに関する業務も同じようなものです。プロジェクトを部分部分に分解して、プロセスを確立して、長期的な目標を視野に入れつつ、中間的な目標を順々にクリアしていかなければなりません。そうすればいつかは、中間的な目標を全て達成できます。そして、調整や変更を重ねて、長期的な目標を達成できるようになるのです。
長年経験を重ねてきたMarkからは、業務プロセスに向き合う上でのプロ精神や姿勢に関して、学ぶことがたくさんあります。労働倫理の中心にあるのは、方向転換すべき場面、フットワーク軽く動くべき場面、そしてプロセスを信じるべき場面をバランスよく見極める能力だと、彼は考えています。弊社は、デジタルトランスフォーメーションの真っ最中の企業様をクライアントとしています。そのため、彼はこの考え方を仕事に活かそうとしています。
東京に来るというのは、大きな変化を求められる決断だったと、私自身捉えています。言語も違います。それに新しい状況に対してこれまでとは違う対応が必要な場面と、これまでうまくいっていた価値観を貫くべき場面を見分けて判断する必要もありました。
職場の外では、Markは家族思いの男性です。彼がこれほど多くのことをどのように一度にこなしているのか、不思議なほどです。何でも全てこなしてしまう彼のことを、私は密かにザ・プラントのスーパーマンと呼んでいます。息子のサッカーの試合を見に行ったり、早起きして子供たちの朝食を作ったり、海外のクライアントから何本も電話を受けるために夜更かししたりと、Markには何人も分身がいるのではないかと思ってしまうことすらあります。それでも驚くべきことに、彼の秘訣とは、Markの人生観、そして中期的・長期的な目標の設定という、シンプルなところにあるのかもしれません。人生とはまさにマラソンのようなものです。障壁にぶち当たることもありますが、うまく調整しながら耐久力を発揮できれば、何でも可能にできるのです。
文責: Kana Hihara